電話とLINE通話、それぞれのよいところ
同じ「話す」でも、電話とLINE通話では少しずつちがいます。料金、つながり方、相手の都合。使い分けのヒントをやさしくご紹介します。
公開日: 2026年6月10日
ひと昔前まで、誰かと話す方法といえば、家の固定電話か、携帯電話の通話くらいでした。それが、お孫さんに教わってスマホを使うようになり、いまではLINE通話という、もうひとつの「話す手段」が選べる時代になりました。けれど、「LINE通話って普通の電話と何が違うの?」「お金はかかるの?」「いつ使えばいいの?」と、戸惑っていらっしゃる方も多いはずです。今日は、電話とLINE通話、それぞれのよいところを、ゆっくりお伝えしてみたいと思います。
お金のかかり方が、まず違います
電話とLINE通話の、いちばん大きなちがいは、お金のかかり方です。普通の電話(携帯の通話)は、話した時間に応じて、料金がかかります。たとえば「一分あたり二十円」「家族とのプランで月いくらまで無料」など、契約しているプランによって金額が変わります。長電話をすると、月末の請求書がぐっと高くなることもあります。
一方、LINE通話は、Wi-Fiやスマホのインターネット回線を使って話す仕組みです。電話料金はかかりません。インターネットの利用料金は別にかかりますが、お家のWi-Fiにつながっている時は、何時間話しても、追加の料金が発生しないのが特長です。離れて暮らすお子さんやお孫さんと、一時間ゆっくり話したい――そんな時には、LINE通話のほうがずっとお得です。
もちろん、外出先でWi-Fiのない場所からLINE通話を使うと、スマホのインターネット容量を消費します。けれど、契約しているプランの容量内であれば、追加料金はかかりません。「いまどれくらい使ったかしら」と心配な時は、お孫さんに使用量を確認してもらうと安心です。
電話とLINE通話、それぞれの料金のしくみをまとめます。
- 電話: 通話時間に応じて料金がかかる
- 電話: 家族や友人のプランで無料の場合もある
- LINE通話: 通話料は一切かからない
- LINE通話: Wi-Fiにつながっていれば容量も使わない
- LINE通話: 外出先ではスマホの容量を消費
- どちらも、相手がLINEを使っている必要がある(LINE通話の場合)
長く話したい相手とは、LINE通話を選ぶと、お財布にもやさしいやりとりが続けられます。
つながりやすさと、安心感のちがい
もうひとつ、電話とLINE通話には、つながりやすさのちがいがあります。普通の電話は、電話番号さえあれば、相手のスマホや固定電話に直接かかります。相手がスマホを持っていなくても、LINEを使っていなくても、つながります。たとえば、お医者さん、ご近所さん、お役所、お店、銀行――一般の電話番号にかける時は、必ず普通の電話を使います。
一方、LINE通話は、相手もLINEというアプリを使っていることが前提です。ご家族やお友達のうち、LINEで「お友達」になっている方とだけ、無料で通話ができます。お互いがLINEを開いていない時にも、着信音が鳴って通知が届きます――そのあたりは、普通の電話と同じです。
また、電話は番号がわかれば誰でもかけられますが、LINE通話は「お友達」として登録してある相手にしかかけられません。これは不便のように見えて、実は安心の仕組みでもあります。知らない番号からの迷惑電話、しつこい勧誘、詐欺の電話――そういったものは、LINE通話なら入ってきにくいのです。
ご家族との連絡には、こんな使い分けの目安があります。
- 急ぎの用事、確実につながりたい相手 → 電話
- 予約や問い合わせなど、お店や役所 → 電話
- 離れたお子さん・お孫さんと長く話したい → LINE通話
- 夜遅く、相手の状況が見えないとき → LINEメッセージから
- 孫の顔を見たい時 → LINEのビデオ通話
場面によって使い分けることで、相手にも自分にも、心地よい距離感が生まれます。
ビデオ通話、お顔を見ながら話せるよろこび
LINE通話には、もうひとつ大きな魅力があります。それが「ビデオ通話」――お互いのお顔を見ながら話せる仕組みです。離れて暮らすお孫さんの今日の表情、お子さんが住む街の窓の外、ご家族が買った新しい家具――声だけでは伝わらないものが、画面ひとつで一気に近づきます。
とくに、遠方に住むお孫さんとのやりとりでは、ビデオ通話が大活躍します。「今日は学校でこんなことがあったよ」「見て、新しい上ばきだよ」――三歳の子が画面いっぱいに顔を映してくれる、その表情を見られるだけで、その日いちにちが明るくなります。お盆や正月だけでなく、月に一度、週に一度――いつでも会える気持ちになれるのが、ビデオ通話のいちばんのよさです。
ビデオ通話を始めるときの注意は、二つだけ。ひとつは、Wi-Fiにつなぐこと。ビデオ通話は通常の音声通話よりも、インターネット容量をたくさん使うので、お家のWi-Fiにつないでから始めるのが安心です。もうひとつは、明るい場所で。お顔がよく見えるように、窓の近くや、照明の近くで話すと、相手にもよく伝わります。
電話とLINE通話、ふたつの「話す手段」をうまく使い分ければ、ご家族との距離はぐっと縮まり、ご友人とのおしゃべりも長く楽しめます。「これは電話で」「これはLINE通話で」「お顔を見たいときはビデオ通話で」――三つの選択肢を持っているだけで、毎日のやりとりがぐっと豊かになります。もしも操作に迷ったら、お子さんやお孫さんに「ねえ、これはどうやって使うの?」と、お聞きになってかまいません。教えてもらうことも、コミュニケーションのひとつ。何度でも気軽に聞いてみてください。年を重ねた私たちが、新しい道具と上手につきあっていく姿は、若い世代にとっても、しずかな励ましになります。今日、もしお時間があれば、まずはLINEのメッセージで「いまどこ?」と一通だけ送ってみてもいいかもしれません。小さな一歩から、新しい暮らしのリズムが始まります。